第21章 遊園地!
二人が最初に乗るのはジェットコースター。
土曜日の為家族連れは少ないがカップルや友達同士でジェットコースターは列が出来ていた。
「やっぱジェットコースター人気だな。」
「うん。でも遊園地来たなら乗らなきゃ!
二口はジェットコースター平気?」
「ああ、嫌いじゃねぇよ!」
「なら良かった!苦手だったら一人で乗って来る所だったよ!」
「俺は苦手な乗り物なんてねぇから!」
「フフッ、二口も遊園地好きそうだもんね!」
暫くして二人の順番が来る。
ゆっくりとコースターが上にあがっていく。
「久しぶりに乗ったからちょっと緊張する!」
「ビビり過ぎて泣くなよ?」
「泣かないってば!二口こそビビったら恥ずかしいからね!」
「誰がビビるかよっ!」
二人は顔を見合わせてプッと笑った。
コースターが頂点に達した瞬間
ガクッと猛スピードで急降下。
「キャーーー!!サイコー!!」
まどか は両手を離しバンザイしながら楽しんでいた。
「あー楽しかった♪」
まどか はご機嫌でコースターから降りる。
「えらい上機嫌だこと!」
「だって楽しかったもん!ジェットコースターが一番好き♪次は二口が決めていいよ!」
「次はこれっしょ!夏といえば!!」
そう言って二口はまどか の手を握り
ある場所に向かった。
「ここは!…………私無理っ。」
まどか は行かないと断る。
「俺が付いてるから大丈夫だって!絶対一人にしないから!さっ、行こう!」
二口は嫌がるまどか を連れて入ってしまった。
二口が入ったのはお化け屋敷。
入った瞬間からまどか は
「キャー!無理!!」と悲鳴をあげる。
「何も出てきて無いのに悲鳴あげるなよ!」
「だって……もう雰囲気からして怖いから。二口……腕握っていい?」
「ん、好きにしていいよ。」
怖くて不安なのか
まどか は二口の腕にしがみついた。
まどか が俺を頼ってくれてる!
しかも凄い密着してるからヤバイ!!
二口はにやけていた。
一方まどか は悲鳴をあげるばかりで
怖すぎて泣きそうになっていた。