第20章 報告と・・・
涼はリビングに戻りソファに倒れ込む。
青根くん告白しちゃったのか。
でもまどか が二口好きなの知ってて告白したんだよなぁ。
何で告白する必要があったんだろう。
まどか が言う優しいって好きな子だから優しくしてたんじゃないのかな……。
幼馴染みだから、前から好きだった可能性が高いわけだし。
はぁ…何で私は青根くんの事ばかり考えてんのかな。
やっぱり……同情しちゃってるのかもな。
涼は目を瞑りながら考え込んでいた。
暫くすると
「涼ちゃん、ご飯出来たからテーブルの上片付けて~?」
キッチンからまどか の声が聞こえる。
「はい、はーい。今片付ける!」
涼は起き上がりテーブルの上を片付けた。
夕飯は夏野菜カレーとコールスローサラダ。
「まどか のご飯食べるの久しぶりだ。」
「うん。最近遊びに来てなかったもんね。」
「つか、カレーにゴーヤ普通入れる?」
「家の夏野菜カレーはいつもゴーヤ入りだよ。そんな苦くないから食べてよ。」
「…………うん、少し苦いけど美味しい。」
「涼ちゃんが食べれて良かった!」
まどか はニッコリ笑う。
苦手な食べ物もこうやって食べれちゃうんだもんな。
まどか の料理って凄いのかも。
涼は食べながら感心していた。
夕飯も終わり時間は20時過ぎ。
「じゃあもう帰るねっ!」
「涼ちゃんまた明日!暗いから気を付けてね!」
まどか は玄関先で涼に手を降る。
「うん。不審者いたら大声で叫ぶから大丈夫!また明日学校でね!お休みー!」
涼もニッと笑って軽く手を降り帰っていった 。