第19章 ○○の計画

夕飯も出来上がり二人でご飯を食べる。


「「いただきます！」」



二口の口に合ったかな……。


黙々と食べる二口をまどか は少し不安そうに見ていた。



「まどか 、あんまり食ってないじゃん。食欲ねぇの？」



「えっ…食べるよ！二口、ハンバーグどう？美味しい？」



「うん、俺の好きな味で美味いよ！」



「本当？……良かったぁ。」
まどか はホッと一息をつき
またご飯を食べ始めた。



俺は今凄い幸せだ。

決してまどか が彼女ではないけれど
こうして一緒にご飯食べているだけで
恋人気分が味わえてしまう。


まどか の彼氏になる奴はきっと幸せ者だよな。


……そういえばまどか の好きな奴って誰なんだろう。

俺…まどか が好きな奴居るって知ってるのに遊びに誘うのって無謀な事じゃねぇのか!?


でも今日誘うと決めてきたんだ。
そこで怖じ気づいても仕方ねぇだろっ。




「ごちそうさま。食器流しに持っていくなっ。」



「うん。わざわざありがとう！」



まどか はまだ食事中。


キッチンから戻って来た二口は、まどか の食べている姿をじっと眺めていた。



「……何？こっちばっかり見て。あれじゃ物足りなかった？」



「いや、まどか が美味そうに食ってるから見入っちゃって。」



「だって本当に美味しいもん♪……はい、最後の一口！」
まどか はそう言って無意識に最後に残ったハンバーグを箸で掴んで二口の目の前に持って行った。



「まどか 大胆だな。」
二口はそう言うとパクっと一口で食べる。


わっ、私……今凄い事やってしまった！

まどか は自分でした行為なのにパッと顔を一瞬にして赤くする。


「これが一番美味かった！サンキュ！」
二口はニコッと笑う。



「もう…どれも同じだよっ。」
まどか は赤い顔して食器をキッチンへ持っていった。



あんなこと言われたらますます二口の事
好きになるじゃん……。

はぁ、早く顔の火照り直さなきゃ。
私…今日だけで何度顔赤くしちゃったかな。

……あれ？そもそも二口は一体何の用事で家に来たんだろう……。



まどか は洗い物をしながら二口の事ばかり考えていた。