第17章 二口の過去と出逢い
高校に入ってから1年から同じクラスで
同じ部活の青根と知り合った。
部活も同じだった為青根とは友達になるのは
早かった。
今では部活では青根とは信頼しあえる仲間でもある。
青根は普段あまり喋る事はないが、
バレーに懸ける想いは誰よりも持っている男だ。
ちなみに俺がまどか に初めて出会ったのは1年の三学期の終業式だった。
学校は午前中までだったが部活がある為
昼飯を買いに購買部に向かった。
その時に女の子とお互いの不注意でぶつかってしまった。
それがまどか だった。
"すみません。大丈夫ですか?"
すぐに俺に声を掛けてくれた彼女は
女の子でも背が低い方で手には沢山のパックジュースを抱えていた。
"ああ、大丈夫!俺もよそ見しててごめん"
"ケガなくて良かったです!それじゃあ……"
会釈をする彼女の下にはパックジュースが2つ転がっていた。
"ちょっと待って!ジュース落としてる!"
俺は転がっていたジュースを拾ってあげ
彼女が抱えているジュースの山に載せてあげようとした。
"良かったらそれ貰ってください!落ちちゃった物で失礼ですけど♪"
彼女は笑って俺にそう言った。
"頼まれていた物じゃなかったの?"
俺はてっきりジャンケンで負けて買いに行かされているものだと思っていた。