第17章 二口の過去と出逢い
二口は自宅に戻るなり自室のベッドに横になる。
ふと昔の事を思い出していた。
俺には小学生から仲良くしていた友達がいた。
何でも話せる奴で友達というよりも親友だった。
小学生の頃から毎日のように一緒に遊んでいる仲で中学に入って違うクラスになっても
しょっちゅう遊んでいた。
俺が中学3年生になった時にある女の子に
告白された。
その女の子は親友と同じクラスで密かに親友が恋をしていた相手だと知らずに俺は初めての告白に舞い上がってしまい、相手の事をよく知らずに告白を受け取ってしまった。
俺は知らずに親友にその子を彼女だと紹介してしまった。
親友に言われたんだ。
"俺はあの子の事中1から好きだったのに、お前は何も努力しないで奪いやがって……
もうお前とは友達じゃねぇよ!"
この時に初めて思ったよ。
ああ、親友と思っていたのは俺だけだったんだって。
すげぇショックを受けた。
それ以来そいつとは疎遠になってしまった。
そいつの好きな子を知っていれば俺は付き合う事もしなかったのに。
なんで教えてくれなかったのか……
教えてくれない時点で親友じゃなかったのかもしれない。
その時の彼女とも違う高校に行くことになり中学卒業を機に別れた。