第16章 一緒に・・・!?
まどか の幸せそうに眠る顔を見て二口は胸が締め付けられる。
いつも口悪くてごめん。
優しく出来なくてごめん。
嫌な思いさせてごめん。
本当は優しくしたいのに……。
まどか に良く思われたいのに。
…………ずっと好きなのに。
二口はまどか の事を考えながら無意識のうちに涙を流していていた。
あぁ…泣くとか情けない……。
俺ってこんなに女々しかったのかな……。
……本当お前のせいだかんな。
二口はそう言ってまどか の頬をつねった。
「……ううっ…ん…………痛い……二口?」
頬をつねられたまどか は目を覚ました。
二口は手を離すと
「ごめん、頬赤くなっちゃった。」
そのまままどか の頬にキスをした。
「!!二口、今何を……」
まどか はキスされた頬を触りながら照れた。
そんなまどか の頭を撫でて
「……………俺にされるの嫌だった?」
二口はフッと笑った。
「……嫌じゃないよ……」
まどか は真っ赤な顔で話した。
「なら良かった……まだ早いし少し寝なよ」
「…………二口が起こしたんじゃん。」
「……うん、ごめん……早く寝な?」
そう言って二口はまどか の手を優しく握った。
まどか は嬉しさと恥ずかしさで俯きながら目を瞑る。
二口が優しすぎて嬉しい……。
頬にキスしたのはどういう意味が込められてたのかな……。
ずっとこのままで居たいな……。
二口はまどか の寝顔を見ながら思う。
俺が出来る精一杯の気持ち……
まどか が嫌がらなくて良かった……
次起きた時は今まで通りに接してしまうけど許してな……。
そしてまた目を瞑った。