第3章 色気が無い!
二口はまどか と目が合うとバツが悪そうに視線を反らした。
「ねぇ二口?私、頭ぶつけたんですけど?結構痛かったんだよね。」
まどか はぶつけた箇所を触りながら二口に訴えた。
「……まどか が人のタオルを枕にしてたのが悪い!作並困ってたぞ?」
「作ちゃんにはちゃんと謝りました!だからってもう少し優しく起こしてくれても良いじゃない!」
「優しく起こせだと?じゃあ、起きなきゃチューするぞみたいなイケメン男子がしそうなシチュが良かったのかよ?」
して欲しい……
して欲しいけど!
「極端すぎるんだけど!そういうのじゃないし!普通に起こしてくれれば良かったの!」
「はいはい、次からそうしますよ。ボーダーパンツちゃん!」
二口はニッと笑って練習に戻って行った。