第3章 色気が無い!
二口に起こされた?
……私、頭ぶつけて起きたよな。
枕にしてたタオルを勢いよく取られて頭を床にぶつけた?
「頭は大丈夫だよ。ごめん、私が枕にしてたタオル、作ちゃんのだった?」
「はい、僕のタオルでした。僕が岬さんを一度起こしてみたんですが起きなかったんで、主将に頼んだんです。青根さんに頼めば良かったですね。」
作並は両手を合わせ、すまなそうに話した。
作ちゃんは健気だなぁ……
「作ちゃん、気にしないで。悪いのは二口だから!タオル勝手に借りてごめんね!」
まどか は立ち上がり二口の所に向かった。