第14章 好きな奴って……
「ふぅ。お待たせしました!お風呂空きましたよ」
お風呂上がりのまどか がリビングへ戻ってきた。
「じゃあ俺入って来ようかな。」
「シャンプー等好きなの使って下さい!」
「了解!まどか ちゃん鎌ちの相手してやってね。」
笹谷は着替えを持ちお風呂場に向かった。
「鎌先さん汗凄いですよ。休憩しません?」
まどか はタオルと麦茶の入ったグラスを鎌先に差し出した。
「おっ、サンキュー!」
麦茶を受け取ると鎌先は一気に飲み干した。
「鎌先さん腹筋凄いですね!綺麗に割れてる!」
「だろっ!日頃から鍛えてるからな。ちびすけも腹筋鍛えれば?」
「えと………腹筋鍛えたら胸小さくなるって聞いたんで私は遠慮します。」
「胸が小さくなるだと!?気にすんなよ!」
いや、無い胸がもっと小さくなるんですよ!?
気にすんなと言われても気にしちゃうでしょうが。
「はぁ……」
まどか は自分の胸を見ながらため息をつくとニュッと手が伸びてくる。
「へっ?…………きゃあ!!何してるんですか!」
その手はまどか の右胸を掴んでおり
まどか は一瞬思考が止まる。
気付いた時には鎌先の頭を思いっきりゲンコツしていた。
「いってぇ!!本気で殴るなよ!」
鎌先はゲンコツされた頭を擦りながら
まどか に訴えた。
「鎌先さんがいけないんでしょうが!いきなり触らないで下さい!」
「ちびすけが胸小さくなるって気にしてたからどんなもんか気になったんだよ!」
「だからって胸触る事ないでしょうが!……本当信じられないっ」
まどか は泣きそうになっていた。
「!!ご、ごめん、悪かったって!だから泣くなよ!」
泣きそうになっていたまどか をみて
鎌先はまどか の頭撫でながら慌てて謝った。
まどか は涙をグッと堪え鎌先に話した。
「謝ってくれたので許します。ですが…鎌先さんはデリカシー無さすぎです。
他の子にもこんな事したら絶対に嫌われますからね?」
「……反省してる」
鎌先はシュンとしていた。
何か鎌ちがまどか ちゃんに怒られてる?
「…………何?鎌ちまどか ちゃんに何したんだよ。」
お風呂上がりの笹谷が戻ってきた。