第14章 好きな奴って……
笹谷はソファーに座りながら鎌先に声をかける。
「なぁ鎌ち、まどか ちゃんの好きな奴って誰か気にならない?」
「あ?ちびすけの?まぁ確かに相手が誰かは気になるな」
「さっき青根ん家でメール音してただろ。まどか ちゃん、茂庭とメールで会話してたっぽい。」
「はぁ?茂庭と直接話せばいいのにわざわざメールで話すとかあり得ねぇだろ。」
「きっと何か俺達に知られたくない話をしてたんだと思うけどね。」
「何!?密談か!!じゃあまどか が好きな奴ってのは茂庭って事!?」
「んー。そんな感じはするけど……でも何か違うような……だからそれとなく後でまどか ちゃんに聞いてみようかと思って。」
「そう簡単に教えてくれるか?」
「俺が吐かせてみせるよ。聞き出せたら鎌ちにも教えてやるから絶対にお前からはまどか ちゃんに聞くなよ?」
「おう。任せた!」
まどか がお風呂に入っている間
こんな話をしているとはまどか は知るはずも無かった。