第13章 お泊まり
「ちょっと!何で二口言っちゃうの!」
まどか はいい加減な二口に怒る。
「別に嘘言ってる訳じゃないからいいじゃん。まどか はその人と初チューすんのが夢なんでしょ?」
「んな!!そんな事言ってない!!嘘言わないでよ!」
「えっ!?嘘言ってた?じゃあまどか はキスした事あるんだ!」
「うっ………キスした事ない…ふっ、二口はどうなのよ!?」
「ほらっ、嘘じゃなかった!ちなみ俺はキスした事あるよ。俺ら暴露したから先輩方達も教えて下さいよ!」
……やっぱり二口キスした事あるのか………
だよね……モテそうだもん。
つか私、二口に彼女居るのかすらも知らないや……
まどか は二口の言葉で少しへこんでいた。
そんなまどか を見て茂庭はまどか に耳打ちをした。
「まどか ちゃん気にする事無いって!二口彼女居ないから。」
「本当ですか!私にもチャンスありますか?」
「う、うん!充分チャンスあると思うよ!頑張って!」
「ちょっとー。茂庭さん何まどか とひそひそ話してんすか!茂庭さんはキスした事あるんですか?」
「えっ!?俺は無いよ!まだ高校生なんだしそんな焦んなくても。」
「ですよねー!やっぱり茂庭さんはわかってるなっ!」
まどか は茂庭に向けてニッコリ笑った。
「へぇ、何か意外。茂庭さんなら彼女居そうなのに。じゃあ最後青根は?」
「………………俺はあるよ…中学の頃…」
「あっ、青根ちゃんキスした事あるの!?中学の頃って……私の知ってる人!?」
まどか は青根の言葉を聞いて驚き思わず聞いてしまった。
「………………まどか には教えない…」
「……そうだよね、言いたくないよね。ごめんね、こんな事聞いちゃって!」
まどか は青根が教えてくれなかった事に少しショックを受けていた。