第13章 お泊まり
「あっ、ゲームしてる!」
まどか が青根の部屋に入るとWiiを持ち込んでメンバーがマリオカートをしていた。
「まどか ちゃんもやる?ハンドルあるよ?」
笹谷が専用のハンドルをまどか に見せた。
「じゃあ1ゲームだけ……」
まどか はハンドルを受け取りテレビの近くに座った。
テレビゲームしているのはまどか 、青根、茂庭、鎌先
二口と笹谷は青根のベッドに寝転がりながらスマホのゲームをしています。
レーススタート!
うっ、出遅れた……
まどか はレースゲームは初めての為悪戦苦闘中。
あっという間に周回遅れとなってしまった。
「なんでこんなに早いの!ちょっと待ってよ!」
「………………」
みんな自分のレースに集中しています。
「!!なんか出てきたんだけど!!そしてウザいんだけど!」
まどか の声に笹谷が反応してテレビの画面を見る
「それ、逆走してる!3人も手加減してやんなよ。」
「手加減したらCPに負けるだろうが!」
鎌先は画面を見ながら吠えていた。
「よっしゃ!俺1位!」
鎌先が喜んでいるのを横目にまどか がふて腐れていた。
「なんだちびすけまだ2周目じゃねぇか!ちゃんとゴールしろよ!」
「鎌先さん後よろしくです!」
まどか はハンドルを渡そうとした。
「しゃあねぇな。俺がアシストしてやるから!」
そう言って鎌先はまどか の後ろに回りまるで抱き締めるような形でハンドルを握った。
ゴールし終わりそれを見ていた青根と茂庭は唖然としていた。
「ちょ!ちょっと鎌先さん!私はもういいですって!」
まどか は赤い顔をしながら鎌先に言った。
「はぁ?最後まで諦めるなよ!俺がハンドル動かすからお前はハンドル持って感覚で覚えろよ!」
「……はーい。」
まどか は渋々ハンドルを持つと鎌先の手が覆い被さる。
鎌先さんは絶対何も考えて無いんだろうな……
まどか はテレビの画面を見ながら手が触れている事でドキドキしていた。