第11章 ヤキモチ
「…………まどか 、顔あげてくれないか?」
「…………むっ、無理だよ…」
まどか はまたキスされそうになるんじゃないかと少し警戒した。
「…………何もしないから…俺の本音を聞いて欲しい……」
「……青根ちゃんの本音?」
まどか は顔をあげて青根を見た。
青根はまどか の頭を撫でながらゆっくりと話し出した。
「………………まどか 好きだ……ずっと前から好きなんだ……」
「…………青根…ちゃん…ごめん…なさい」
青根の気持ちを知ってしまい
まどか は涙が溢れそうになっていた。
「………………謝るな」
「…………でも……私は…二口が……」
「…………わかってる…………だけど俺の気持ちも知って欲しかった……」
………だから二口との仲を応援するつもりは無いって言ったんだ……
…………私は青根ちゃんを傷つけてたんだ…
「………………」
まどか は涙を隠す為また青根の胸に顔を埋めた。
「…………俺は二口に嫉妬してた………まどか が二口の話をするのも嫌だった……」
「……………ごめんね……ずっと…嫌な思いさせてたね……」
「………でも嬉しそうに笑うまどか は大好きだから……たとえ俺に向けられた笑顔じゃなくても……」
青根はそう言ってまどか の額にキスを落とす。
青根に額にキスをされたまどか は
ぎゅっと青根のシャツを掴んで少し身を震えさせた。