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合同企画 【相合傘】 R18

第1章 BLUERAIN


「ありがとう大輝。私も大輝のこと好きだよ」

不器用で真っ直ぐな恋人。どうしようもないほど彼に夢中なのに気づいて苦笑する。

「何笑ってんだよ」

「フフッ、大輝には敵わないなぁと思って。好きになった方が負けって本当だね」

「っ‼︎」

彼の表情が曇る。機嫌を損ねてしまったようだ。子供扱いされたとでも思ったのだろうか。下を向いて何やらつぶやいている。

「…そんなのオレはずっと負けっぱなしだっつの」

微かに聞こえてきたセリフ。よく見ると彼の顔が赤い。なんだ、照れていたのか。それならば。

「え?何?なんて言ったの⁉︎」

「っ‼︎なんでもねーよバーカ」

耳まで赤くする彼のことが愛しくてたまらない。ひとしきりイジって、本格的に機嫌が悪くなる前に大事なことを伝えた。

「今からさつきちゃんに謝りに行ってきなよ。きっと心配してるはずだし、こういうことは早く謝らないとどんどん拗れていくだけだよ」

ムッとした表情が真剣なものに変わる。
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