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合同企画 【相合傘】 R18

第1章 BLUERAIN


ふと頭を撫でる手を止めると、彼が顔を上げた。いつの間にか首に回されていた腕に引き寄せられて唇が重なる。ゆっくりと浸入してきた彼の舌を受け入れ自分の舌を絡ませる。私の反応を一つ一つ確かめるように少しずつ深くなるキス。角度を変えて何度も行われるそのキスは、彼が甘やかしてほしい時にだけするものだ。今日は相当弱っているようだ。

いつもの貪るように激しく口中を犯していくキスとは正反対の穏やかなキスを何度も何度も落としていく。もう何度目かもわからなくなった頃、ようやく解放された。

「大輝…ベッドがいい」

こういう時は長期戦になる。後のことも考えれば移動した方がいい。幸いこの部屋はワンルームだからベッドは目と鼻の先だ。甘い声でねだると、彼は私を抱き上げベッドへと移動した。

「なつめ」

私をベッドへと下ろすと耳元で名前を呼ぶ彼。そのまま耳朶を甘噛みされた。甘い痺れが身体中を駆け抜けていく。こうなるともう何も抵抗できない。与えられ続ける快楽に溺れていくだけだ。彼は何度も私を求め、その度に私は果てる。彼が眠りについたのは明け方近くになってからだった。
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