第10章 一日目
一日目
みんなのおかげで帰ってきた。
みんながいないからさびしかった。
さいしょはそしきのえらい人達と話をした。
それから、カザマって人が私をかんしするっぽい。
あの人は何なんだろう。やたらと私を気にしてるみたいだった。にんむとは別で私情があるのかも。
タマコマのみんなはやさしい。ここではネイバーまでもがやさしくなるみたい。ヘンだと思ったけど、いいことだと思うから、ここは好きだ。
ユウマの黒トリガーがほしいとかで、ネイバーをとくべつきらう人たちがせめてきた。ジンにかせいした。私は死んだけど、ジンのかちだったからいいや。
けどそのせいでカザマさんには私の正体がバレそうになった。
ちがう。多分もうバレてる。
けどすぐにはおおやけにはならない。したくない人たちがいるみたい。
エリって人は何なんだろう。何をした人なんだろう。
どうしたらこんなはれ物にふれるような扱いを受けることになるのかな。
はやく知りたい。知って安心したい。
そしたらきっとみんなの事を救いに行ける。
待ってて。
だからその日までとりあえず日記は書く。
私にミデンの文字を教えてくれたみんなの気持ちを大事にしたいから。