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ワールドトリガー 瞳に光を

第8章 真逆と決定付けるもの


咄嗟にグラスホッパーを用いて大きく後ろに下がると、即座にライトニングで数発撃ち込む。


しかしその銃弾が風間の体を掠める事はなく、あっけなくスコーピオンで弾かれる。
安易な攻撃は彼には通用しない。
そのままの勢いを保ちながら、風間は絵梨に接近戦を持ち込もうとしてくる。


「チッ」


絵梨は舌打ちを零していたが、決して苛立っている様子は見せなかった。
ただ、一時の感情をその一度の舌打ちの中に丸め込んで吐き捨てただけ。

表情を崩す事なく向かってくる風間が今何を考えているのか。
そして、風間が絵梨に対し向けてくる敵対心とも、執着とも言えない複雑な思いの内側を想像しながら、絵梨はただ真剣に相手を見据えた。


「!?」


そして風間の刃が届く直前、テレポーターを使用する。

しかし、テレポーターの移動先は視線の先数10m。
当然風間もそれは織込み済みだったが。

想定外とは、一瞬の判断を鈍らせる厄介な代物。


ライトニングからの一撃が、風間の左肩に直撃した。




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