第6章 繋がる事はない
攻撃の軸となり、積極的に刀を交える者、それを援護する者、様子を伺う者。
迅を中心にして、各隊員配置につく。
真っ先に標的にされた迅は、主に太刀川との攻防戦。その絶妙な隙を狙って攻撃を仕掛ける風間。
一方嵐山隊は迅のすぐ付近で、敵の隊員に援護させまいと射撃音を響かせる。
それでも数で劣る為か、相殺しきれなかった敵の射撃が迅に集まるものの、それは見事に避けられる。
絵梨もまた嵐山隊と同様に、中距離からの援護。個別に戦闘を持ちかける隊員からの剣筋をさも当たり前の様に避けていく。
スコーピオンで降りかかる。それをライトニングで樋側を叩けば軌道がぶれる。その反動をつけたまま背後に回り、すかさず胸を狙うものの他の隊員からの妨害。
ちらりと他の様子を見て、絵梨は足を狙い狙撃する。
ギリギリ当たらないところを狙う。つまり、動けば当たってしまうという絶妙な位置へ狙撃を繰り返す事で敵の足を止める。
そのまま迅、嵐山隊達と共に、敵部隊から一旦距離を置いた。