第7章 Blame

「シャロン……嫌なら突き飛ばしてくれ……」

　私は首を横に振り否定すると、彼の片手が私の腕と腰を行き来した。少しくすぐったくて身をよじれば、徐々に彼の手が下方へ伸び、腰をなぞって更に下へ進む。腿の内側を撫でながら、今度はスカートの裾と一緒に上へと伸びてくる。

「あっ……ヴィンセント、めくれちゃう……」
「……恥ずかしいか？」
「うん……」
「恥じらう姿も、愛らしい……。私にこうされるのは、嫌か……？」
「ううん……ヴィンセントになら何をされても平気よ……」

　その言葉を聞いて、ヴィンセントは熱い息を漏らし再びキスを落とし始めた。キスをしながらジャケットを脱いで、私の胸を下から掬い上げるように揉み上げる。そうしているうちに私の服も徐々に乱れ、ぷくりと膨れたピンク色の突起が露わになった。

　服と胸を同時に揉みながら、ヴィンセントは唇を少しずつ下へ下へと這わせていく。胸の間に到達して、彼はため息を漏らした。

「綺麗だ……」
「はずかしい……」
「恥ずかしがる事はない……美しい……」

胸をふわりと揺らし、先端を少し指で弾く。

「あっ」
「……シャロン……。ここ、感じるか？」

ヴィンセントが突起を優しく指で捏ねると、私の身体は勝手に腰を浮かせたり、よじったりしてヴィンセントの身体に密着した。

「なんか……ん……はぁ……んぁ……」

話そうとするが、ヴィンセントが胸をいやらしくこね回す度に身体が反応して言葉にならない。
すると彼は微笑んで、身体を起こすと私を両腕に抱え持ち上げた。

服が乱れたまま持ち上げられたのでつい手で隠そうとするけど、そんな仕草にヴィンセントは微笑んで、私の髪に口付ける。そのまま私を寝室へ運び、フカフカのベッドで愛撫を続けた。

　純血の花の民は、種の保存のため他の種族と交わることが禁止されている。
それは小さい頃から教えられてきたしきたり。
だけど、数が減ってしまった今、それを守ることは不可能だ。
恋を知らずにここまで育ってきて、純血種としての自覚や責任感が薄い私は、出会ってしまった彼と恋心のままに結ばれた。
彼と出会っていなければ、恋するということがこんなにも気持ちよく満たされることだなど知らないまま永遠の眠りについていたのだ。