第9章 恋愛論Ⅷ
「…と、まあ今日はここまで、」
チカちゃんがやっと話すのをやめてくれた…。もはや全て呪文にしか聞こえなかった私。
「…宮原、顔、女子じゃないよ。」
チカちゃんが私を見て、悲しそうな顔をした。
「…はい、あなたのせいです。」
「わお、俺って罪な男。」
また諸星くんとは違う面倒なこのお方。私が無言の対応をすると、代わりに京ちゃんが口を挟む。
「罪滅ぼしの代わりに私とデートしてください。」
「うん、日向は勉強のしすぎだな。」
「恋愛の勉強もしたいです、先生と。」
「うん、日向、反省文提出ね。」
京ちゃん、宿題増えたら意味ないです。