第5章 恋愛論Ⅳ
先輩の声色が急に変わる。
「・・・せ、んぱ」
「あーあ、うぜえ。」
「・・・は、え?は、い?」
「つまりはアレか、お前も情報掴んでんだな?」
「あ、えっと、」
誰。この人、どなた。先輩のお人形のような綺麗な顔で怪訝そうな顔をする、そなたは誰じゃ!って、そんなフザケてる場合ではない。
「あー・・・、ハジメマシテ?」
「は?日本語通じねえのか、このうすら馬鹿。」
「う、うすら・・・」
久世よりヒドイ言葉使い、降臨。
「あ、あなたは本当にあの、橘先輩、ですか。」
「他に誰に見えんだよ、ハゲ。」
「ひっ!」
「アホ面やめろ、気色悪い。」