• テキストサイズ

久世くんには恋愛論を

第18章 恋愛論XⅣ










彼女がいなくなってすぐに、声のした方からこれまた凄いスピードでやって来た男の子。



「あっれー!?
 日向先輩の匂いしたんだけどなあ」



かなりの速さで走っていたのに、キツそうな表情どころか息さえも切らすことなく、私の前で止まったら茶髪な今どき男子。



「こんにちは、紺野くん」

「あ!宮原先輩、こんにちは!」



と子犬のような愛らしさで笑う彼は1年生の紺野 春来(こんの はるき)くん。子犬といっても、それは顔だけで。実際紺野くんは身長も高く、1年生の中ではやっぱり目立つ。確実に久世よりは高いな、うん。




「宮原先輩、日向先輩いませんでした?」

「えっと、きょうちゃんは…」

「あ、さては!
 今日も鬼ごっこのつもりですかね!」




ワクワクした表情を私に向けるわんこ。

なんだろう。部類はきっとあのキラキラ馬鹿と同じなんだけど、紺野くんにはついデレてしまう。

年下だからだろうか、それともただ単に可愛いから?







/ 211ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp