第18章 恋愛論XⅣ
「あっ、こんなとこにいたあー!☆彡」
現れ出たのは何処から嗅ぎ付けたのか、目を輝かせるキラキラ馬鹿。
「やーすごいわ、諸星くん。
何処にいても見つかるな君には」
「ノンノン宮原!俺から逃げようなんて
そんなの無茶な話だぜ!」
「……、ああ、さいですか」
彼に少しでも空気を読むという機能が備わっていれば。なんて思っていると、気づけば愛しい彼の目が死んでいた。
「久世ー何食ってんのー!」
「犬の餌だよ」
「いや、愛妻弁当だからね久世」
「そうなの?」とわざとらしく驚く彼。
えーえーえーえー、どうもすいやせんねえ!
ちくしょう、2回目の手作りも失敗かよ!