• テキストサイズ

久世くんには恋愛論を

第16章 恋愛論ⅩⅢ









「あ、おはよー諸星くん」

「おはよう宮原!なんなの、お前ら付き合ってんの!?」



 その質問にチラッと愛しの彼の様子を伺うと、それはまあ、非常にめんどくさそうな顔をして明後日を見る。



「あー…えっと」



 目をキラキラ輝かせる諸星くんになんて言っていいか分からず、口ごもっていると

「ほんと、タイミングの良さに驚きを隠せないよ、諸星くん。」


と涼しい顔して言った。






「そんな褒めんなってえ!☆」

「嫌味通じない奴って幸せだよね」

「もう久世!やめろって!☆」

「ちょっと諸星くん、嬉しいついでにそこから飛んで」



 そこって…、久世さんここは三階です。



「え!?見たい!?見たい!?フライング見たい!?」

「見たーい、僕、諸星くんの飛ぶところが見たいでーす」

「やめて、お願いだからやめてあげてください久世さん」



 手を挙げる久世の手を押さえて、自殺行為に近いそれを食い止める。




「宮原との朝の会を邪魔した恨み」

「あ、朝の会って…そうだったんですか久世さん」

「ちょっとなにそれ!おもろい!俺も入れて! 朝の会!」

「英語しか使わないってルール守れるのかい君は」

「えー!俺英語2だもん!」

「だとしたら辞書が必要じゃない?諸星くん」




 久世のアドバイスに諸星くんが「よし借りてこよう」とダッシュで教室を出て行った。











/ 211ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp