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久世くんには恋愛論を
第15章 恋愛論XII
久世の家は3階建てのアパートだった。
「え、1人で住んでるの?」
「え、言ってなかったっけ。」
言ってないよ。だから何度も言うけど、私久世のこと何にも知らないんだって。
「聞いてない。」
「ん、じゃあ1人で住んでるよ、僕。」
「何その報告!」
「宮原が寂しそうな顔したから。」
「………、」
なんなんだ今日の久世は。今日の私は。
黙ってしまった私に久世が言った。
「宮原、飯作れる?」
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