第13章 恋愛論XI
「わーい、やきそばあ!」
「杏ってほんとに花より団子ね。」
京ちゃんが呆れたように笑う。
「はい京ちゃん、そんなあなたにはカレーライス。」
プラスチック容器に入った熱々のカレーライスを手渡しすると、チカちゃんが羨ましそうにこっちを見る。
「日向、俺もカレーがいい。」
「先生、半分こです。」
「えー3/2食ってもい?」
「…ど、うぞ。(可愛いから)」
久世が隣の篠崎さんに声をかけた。
「篠崎さん、ぼーっとしてるとハイエナ達に全部食べられちゃうから気を付けて。」
「ハ、ハイエナ…。」
「久世ぇ!ハイエナ呼ばわりは可哀想だぜ。ドンマイ宮原。」
と、私の肩に手をやる諸星くん。なんでやねん。
「諸星くん、あっちに溺れやすそうな沼があったよ。」
「宮原まで溺死推しなのね!」