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久世くんには恋愛論を
第13章 恋愛論XI
「ちょお待ち。」
チカちゃんが私のくくった髪の毛を引っ張る。
「いったぁ!なんですか、チカちゃん。」
「宮原、知らない人には、」
「ついていかない。」
「ホットドック持ってたら、」
「遠慮なくもらう。」
「おい、」
「なんでよ、食べるためのホットなドックじゃん。」
「ちょっと、誰かこのバカどうにかして。」
「先生、簡単に私を見捨てないで下さい。」
チカちゃんとそんなやり取りをしていると、ずっと黙ていた久世が急に口を開いた。
「宮原、僕がついておかなくていいの?」
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