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久世くんには恋愛論を

第12章 episodeⅡ日向 京子








 廊下を歩いていると、前から歩いてくる大量のノートを抱えた小さな女の子。今にもノートが雪崩を起こしそうだった。




「…あ、日向さん、」



 私に気づくと大量のノートの横から少し顔を出して、フンワリと微笑む。あきらかに、荷物の量と体の大きさが合っていない。



「…大丈夫?」
「あ、うん、なんとか…」


 そう言った瞬間、ノートが見事に崩れ落ちた。うん、わかってた、なんとなく。



「…ご、ごめんなさい。」


 もしかしたらこの子は不器用なのか。









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