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久世くんには恋愛論を
第12章 episodeⅡ日向 京子
教室に戻って、窓側の前から3番目、自分の席に着席して外を見る。好きって何だろう。生まれてこのかた、その感情を抱いたことがない。さっきの子が言ってた、「やっぱりいいや、」で無くなるような感情なのか。
「…わかんないことだらけ。」
机に置いてある鞄に顔を埋めた。だから、学校なんて来たくないんだ。
「あっれー、日向じゃん。」
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