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日常から非日常へ 【薄桜鬼】

第16章 健康診断


隊士の健康診断が終わったあと、みんなで屯所の掃除をした。
屯所を清潔にする為に。
そして程なくして、戸板や障子を外す人、布団干しをする人、真っ黒になりながらも雑巾がけや掃き掃除をする人…嫌がりながらもみんな熱心…。

「俺もやらなきゃな…。」

昨日の出来事を忘れられるように
俺は一生懸命に掃除を頑張った。




頑張ったかいがあり、その日の夕刻。
綺麗になった廊下を歩いていると、一つ部屋が開き、中から近藤さんが。
そうか、ここは近藤さんの部屋だったな。

「あ、近藤さん。」

「やあ、山中君。大掃除お疲れ様。」

「近藤さんも、お疲れ様です…っと、あれ千鶴ちゃんと…松本先生?」

声をかけられ中を覗くと、二人の姿が見えた。
あー…えーっと…。

ズキッ…

「ッ…?」

「山中君、大丈夫かい?」

突然の頭痛。こめかみを抑えたのを心配し、松本先生がこちらに来ようとしたが

「あ…大丈夫です…もう、治まりましたから。」

「そうかい…?なら、いいんだが…。」

「潤…調子が悪いようなら、休んだ方が…。」

「うむ、雪村君の言う通りだ。ここは無理せず休みなさい。」

千鶴ちゃんの言葉に近藤さんもこう言うもんだから、流石に無下には出来ないよな。

「…はい、すみませんが、ちょっと休ませてもらいます。」

「あ…部屋まで付き添うよ、潤。」

千鶴ちゃんが俺を支えて歩いてくれた。大丈夫だって言ったのに(苦笑)

二人にお辞儀をして近藤さんの部屋を後にした。




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