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日常から非日常へ 【薄桜鬼】

第16章 健康診断


アホみたいにガン見してたのに気づいたのか、

「潤、お前さっきから俺達のこと見てるみてぇだが…どうした?」

左之さんに声掛けられた。

「いやぁ…みんな素晴らしい筋肉してるなーって。ヘヘヘ」

「最後危ねぇやつみてぇだぞ。」

「おっと失礼。」

口元を拭う仕草をした俺を左之さんが見てるもんだから、

「…どうかしました?」

「ん?あぁ、いや。とりあえず元気そうだなって思ってな。…内心、昨日のこと引きずっちまってんじゃねぇか心配でな。」

「左之さん…。」

左之さんには心配しかかけてねぇや…。

「…混乱してる部分もありますけど…大丈夫です、俺。」

だって、俺…。

「新選組一番組副組長の山中潤ですよ、これから先何があってもみんなを裏切るようなことしないです…たとえ、自分が…人じゃなくても。」

「潤…。」

左之さんが何か言いそうになった時、行列の向こう側から、今回診察してくれている、松本良順先生の声が聞こえる。

「おーい、山中君!」

「あ、今行きます!」

俺は、左之さんに頭を下げると慌てて松本先生のところへ向かったのだった。




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