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日常から非日常へ 【薄桜鬼】

第15章 鬼、再び


再び、土方さんと風間さんが斬り結ぶ。
土方さんが繰り出した切っ先が、かわす風間さんの顔先を掠め、髪が人房、宙に舞う。

「…ほう。」

その時、城門の方からこちらに向かって駆けてくる足音が聞こえる。
新選組の隊士達のものだ。

「…これ以上の戦いは無意味ですな。長引いて興が乗っても困るでしょう。」

一君と対峙していた大柄な男…天霧、だっけ?風間さんと不知火に声をかける。

「引き際は心得てるつもりだぜ?」

「…確認は叶った以上、長居は無用。」

頭を掻きながら言う不知火、ゆっくりと納刀していく風間さん。

「…むざむざ逃がすと思うか?」

一君が問う。だけど風間さんは

「貴様らはまだしも、騒ぎを聞きつけて集まった雑魚どもは、何人死ぬか知れたものではないぞ。」

と応え、また俺達に視線を向け微笑む。

「いずれまた近いうちに迎えに行く…待っているがいい。」
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