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【トリップしたけど…】テニスの王子様【どうするの?】

第4章 いきなり出会ったよ、黒帽子に。





何この人数の少なさ。
本当にここ立海テニス部ですか。


……あ、そうか。
立海のテニス部が人気だったのは、精市たちが全国で優勝したから。


まだ立海は無名の学校って訳ね。
それならこの人数の少なさにも納得がいく。


……あ、ちなみに今は放課後です。


精市と弦くんは入部届け書くために並び行っちゃった。
私はもう出したから、あと少しで試験始まるかな?
にしても暇だ…。


確か、精市と弦くんは4歳からテニススクールに通っててそこで出会ったんだよね。


柳との出会いは、テニス部で。


もしかしたら、もうここに居るんじゃないの?
ついでにその他もろもろも。


列を見ながら歩く。



『……っあ!』



石の隙間に足挟んじゃった……!!
こんな所で派手に転ぶのだけは嫌なんだけど!?


でも今更この体制を戻すなんて神業が出切るわけもなく、目の前に硬い石がうつる。
目を強くつぶると…



『ひゃ……!?』


「大丈夫か?」


『うぇ!?やな…!』


「…?やな?」


『わー!!何でもない!
何でもないです!!』



あっぶな!!
あと少しで柳って言ってしまう所だった。


てか、周りの視線がとてつもなく痛いのは気のせいかしら?



「花奈」


『わっ!?
え、ちょ、精市!?』



なぜか、目が笑っているのに口は笑っていない魔王スマイルを向けてくる精市。
しかもなんで私は精市の胸の中にいるんだろうか?



「どうして今抱き合っていたのかな?
ちゃんと説明してくれる?」


『はい!?』


「……彼女が転びそうだった所を助けただけなんだが」


『あ、だからどこも痛くないのか!
ありがとう!』


「例には及ばない」



柳と精市、ここで出会っても良かったよね?
原作に支障が出るのは私的に避けたいんだけど。









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