• テキストサイズ

【トリップしたけど…】テニスの王子様【どうするの?】

第4章 いきなり出会ったよ、黒帽子に。





『まさか。
弦一郎って名前長いじゃん。
だから弦くん』


「それなら真田で良いじゃないか…」



ブツブツ文句を言う幸村はこの際むしだ。
弦くんはなぜか顔を赤くして口をもごもごさせている。


今の弦くんがやるからか、それはとても可愛らしい。



『弦くんも良いよね?』


「お、お前がそれで良いなら…。
俺はどちらでも構わん!」


『まさかのツンデレ…』



弦くんのツンデレ発覚のあと、私達はクラスを見ていた。



『うっわ…。
精市と同じとか』


「え?嫌なのかい?」


『あははー…。
そんなぁ、まさかー』


「だよね」



反論したいのに出来ないこの虚しさ…。
しかも…



『弦くんとクラス離れたぁぁ!!』


「…仕方ない」


『うぅー…。
遊び行くから!』


「うむ。
…ありがとう、花奈」


『っ!?
弦くんマジかわゆす…』


「キモい」



精市の言葉の刃が胸に刺さったけど、弦くんの笑顔で無傷。


何この可愛いさ!!
もうやだ。
弦くんの成長ここで止まって欲しい!



「真田、今日テニス部行くよね?」


「もちろんだ。
花奈は何か入るのか?」


『そうだねぇ。
弦くんが居るなら、テニス部のマネージャーでもしようかな〜?』


「本当か?」


『受かればの話だけどね。
マネージャー試験』


「花奈ならいけるよ。
と言うより、受からない方がおかしいよ。
ね?ふふっ」



この笑顔だよ…。
幸子さんと同じ笑い方。
やっぱり親子だねぇ。


それイコール受かれってことでしょ?


私はため息をつき、2人と一緒に校舎の中へと入った。









/ 76ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp