第27章 君は誰。

部活中｡私は何とも気まずい状況に陥っています。



『………』


｢………｣



まさかのルカちゃんと一緒に買い出しに来てます｡


なぜこんな事になったのか…｡この私が簡単に説明しようではないか!!


……ぇっとね､お菓子を買いに来たんですよ｡


先生の配慮かなんかでクリスマスに何もないのは悲しいだろ?とか言って金だけ渡して帰って行きました。


先生は新しく出来た彼女と過ごすらしいですよコンチクショー!!


何でなの!?クリスマスだよ!?え､今日クリスマスだよ!?


どうしてクリスマスなのにブルーな気分にならないといけないんだ…!!納得いかない!!


しかもお菓子!?そんなので喜ぶのはお菓子大好きブン太だけだよ!



｢ねえ花奈ちゃん｣


『…はい!?なに!?』


｢部員多いしこの業務用のチョコで良いよね?
袋は別に買って帰ってから詰めればいいんだし｣


『あ…｡だ､だね!
ルカちゃん頭いいー』


｢…………｣



ほれみろ気まずいじゃないか!リア充先生のどアホ!!おバカ!!爆発しろっ!!


無視された事によって私のメンタル弱まったよ!


ルカちゃんは業務用のチョコと袋を持ってさっさとレジに向かう｡私もそれについて行く｡


ギリギリ足りた事に安堵し私たちは店の外に出て学校に向かった｡


もちろんその間に会話は1度もございません｡逆に清々しいね!


と､そんなことを思っていた時とつぜん立ち止まったルカちゃん。


どうしたのかな?不思議に思いルカちゃんを見つめていると。



｢これ鞄の中いれといてくれない?
業務用のチョコなんて持ってるの見られるのやだし｡
あたし鞄持って来なかったからさ｣


『あ…いいよ!!ちょっと待ってね』



なんだ…｡それだけ｡ちょっと拍子抜け｡


でも確かに業務用のチョコなんて持ってるのやだよね。