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【トリップしたけど…】テニスの王子様【どうするの?】

第4章 いきなり出会ったよ、黒帽子に。





うっはー…。
まじかぁ……。


来ちゃいました。
立海大付属中学校、略して立海。


でっかいなぁ…。
羨ましいことこの上ない。


校門前でボーッとしていると、誰かに肩を叩かれた。



「花奈、急に走り出したら危ないじゃないか」


『ごめん精市。ついね』


「……はぁ。全く。
花奈はガキなんだね」



この野郎、さっそく貶しやがったな。


ちなみに、私がトリップしたらしい(というかしたと思うしかない)日から、精市と急激に仲良くなった。


好みが全て一致していたから。


てか、私がテニスの王子様の中で精市がloveだったから、好みとか一緒にしようと努力したんだけどね。


まさかここでその成果が出ようとは。
そのおかげで今じゃ遠慮なく魔王を降臨させているよ。


と言うか、ここの景色見覚えあるなー…なぁんて。


………あ、ここの桜、確か精市と真田がいた所じゃん。
と言うことは…



「幸村」


「真田か…」



うわー!!
やっぱり真田さん来たーーっ!


何この可愛い真田さんは!!
黒帽子を後ろで被っちゃってるし!


この可愛らしいお顔があと2年すれば、あんなに厳つくなっちゃうのかぁ…。
成長期くるな…!


精市と真田の可愛い頃の写真を1枚パシャリ。
これ家宝にしようかな。


そのとき、真田さんがふとコチラを向いた。



「幸村、こいつは?」


「俺の家で預かってる迷子の子猫だよ」


『……うんまあ大体あってるから突っ込まない。
私は花奈。
でも決して子猫ではないから』


「俺は真田弦一郎だ」


『おっけ。
まあ仲良くしよう、弦くん』



ピシリと何かが割れる音がした。


あ、別に誰かのハートではないから安心してちょうだい。
割れたのは何と言うか、空気ってやつ?



「げ、弦くん…?」


「花奈、何かの悪いジョークかい?」









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