第20章 放置ごめん。

私の好きな笑顔で笑うブンちゃん…ブン太?が走って行く｡その姿が見えなくなるまで私は放心状態だった。


頬に残る暖かさと感触に顔が真っ赤に染まっていく感覚がする。



『……う､うおぇぇぇぇ!?』



な､なんじゃ!?あんなブンちゃ…ブン太知らないんだけど!?思わず発狂しちゃったよ!!


あんな真剣な顔と声､思い出すだけで胸がどくどくする｡ブン太､なんで私にあんな事したんだろう?


……………だ､だめだ｡きっと深い意味はないだろうし､考えても私じゃ分からないんだから帰ろう。


あんまり遅いんじゃ皆に心配かけちゃう。



『よし!!走って帰ろう!』