第17章 代わりに貰った。

ブンちゃんがビー玉ストラップを興味無さそうに見つめる｡まあそうなんだけどさ…｡



『良く分からないけど､何だか心惹かれんだよね』


丸井｢へぇ。
俺ならお菓子の方が良いけどな｣


『でしょうね』



ブンちゃんはお菓子の詰め袋を見てじゅるりとよだれをたらした｡どんだけお菓子中毒なのよ。


そう言えば､ブンちゃんはお菓子よりスイーツが好きなイメージがあったんだけど､今までスイーツを食べてる姿を見てない。


……もしそれが､原作が狂い始めている予兆だとしたら､私はいったいどうすればいいんだろう?



幸村｢花奈?どうかした?｣


『んー?何でもないよ。
精市ありがとね。
おかげでこれ貰えた!』


幸村｢ふふっ｡いいよ。
花奈の笑顔が見れたから｣


『うぇ!?
あ……ぅ………ど､どうも?』



なんで精市はそう爽やかな感じで､かっこいい台詞を言えるんだろうか?もしかしてなれてる?



真田｢そのストラップ､本物のガラスで出来ているんだな｣


柳｢本当だな。
こうゆうのは大抵プラスチックだから､珍しいんじゃないか?｣



2人にそう言われ見てみると､確かにガラスで出来ていた｡これ落としたら終わりじゃない。


でも､ガラスだからか､光に反射するビー玉はとても綺麗に輝いている｡いいもの貰ったかも。



丸井｢俺もお菓子もらう。
ビンゴするのはジャッカルだけどな!｣


桑原｢俺かよ!?
まあリーチだから良いけどよ｣


仁王｢俺は幸村にビンゴしてもらうぜよ｣


幸村｢ん?
俺で良ければ頑張ってビンゴするよ｣



ビンゴに再び熱中しだした面々。


私は自販機で飲み物を買って､弦くんと蓮二に渡してその様子を眺めた。