• テキストサイズ

【トリップしたけど…】テニスの王子様【どうするの?】

第3章 トリップ?……マジか。





『ん…。分かった』



精市く……精市はベッドに腰掛け、私の額に手を当てた。


熱はないと思うんだけどなぁ。
まあいいか。



「さっき、俺の両親が話してた。
花奈をうちで預けないかって」


『え…?』


「俺はその方が良いと思ってる…。
もちろん強制はしない。
駄目かな?」



駄目かな…とか、そんな顔して言われたら断れない。
まあ断る理由がないんですけどね。


帰る家もない、どうしてここに居るのかも分からない。
こんな状況だしね…。



『……駄目じゃない。
ここに、暮らしてもいいかな?』


「もちろん。
俺から両親に伝えておくよ」



精市は天使のほほ笑みを浮かべ、部屋を出ていった。
その後直ぐに…



「お姉ちゃーーん!!」


『うぇ!?だれ!?』


「あたし精華(セイカ)!
小学2年生!」


『精華ちゃんか…。
宜しくね』



たぶん…てか絶対に、この笑顔は精市の妹だ。


妹いるってプロフィールにもあったもんなぁ。
超似てる。



「こら精華!
花奈ちゃんのお部屋は明日からって言ったでしょう?」


「だってぇぇ!!
お兄ちゃんばっかりずるいんだもん!」


「もう…。ごめんなさいね」


『あ、いえ…』



精市のお母様は、精華ちゃんを優しく部屋からだした。
決して追い出したわけではない……はず。



「精市から聞いたわ。
今日からこの家を自分の家だと思ってくれていいからね?」


『ありがとうございます』


「あと少しで精市が通う中学校の入学式なの。
花奈ちゃんも一緒に通いなさい」


『…良いんですか?』


「もちろんよ。
必要なものは全部用意してあげるから、安心してちょうだい」


『ありがとうございます…』


「そんなかしこまらくても良いのよ?
まぁ良いわ。
これからなれていって貰う事にする」









/ 76ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp