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【トリップしたけど…】テニスの王子様【どうするの?】

第3章 トリップ?……マジか。





「………あ、起きたわね」


『え…?』


「大丈夫かしら?
痛い所ある?」



ちょっと待って。
この綺麗な女性は誰ですか?


心配されてるみたいだから、とりあえず言葉を返す。



『大丈夫……です』


「良かった…。
あなたが家の前で倒れてた時は、心臓が飛び出そうだったのよ?」



ふふっと笑う姿はなんとも美しくて見とれてしまう。


なんだかこの人、見たことある気がする。
直接じゃなくて、似た人を何度も何度も見ていたような……。


それに、この無駄にでかい部屋の感じ。


どこだっけ?
どこかで見たのは確かなのに。



「自分の事わかる?」


『は、はい…』


「じゃあ少し自己紹介してくれないかしら?」


『…名前はリア花奈。
小学校をこの間卒業しました』


「お家の事とか、どうして倒れてたのか。
…分かるかしら?」


『分かりません……。
ごめんなさい…』


「良いのよ。
花奈ちゃんは休んでなさい」



そう言い女性は私をふかふかのベッドに残し、部屋を出ていった。


私、どうしてこんな所に居るんだろう?
トラックにひかれて死んだんじゃなかったっけ?


気のせいなんかで片付けられる事じゃない。
私は確かに自分の命が終わったのを感じたんだ。


“コンコン”



「入るよ………。
元気そうだね」


『…マジか』


「え?何がだい?」


『い、いえ!
何でもないです』



扉を開けて入ってきたのは、青いウェーブがかった髪をした綺麗な男の子。


居るはずがない、2次元の人物がいた。


うんまあ、結論から言うと、幸村精市が私の目の前にいる。


でも何か幼いな……。
背も低いし、顔は可愛い感じがする。



「俺は精市。
君と同い年らしいね」


『そうなんだ。
私は花奈。
宜しくね、精市くん』


「精市で良いよ」









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