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【トリップしたけど…】テニスの王子様【どうするの?】

第12章 謝罪と約束。





『……もう、絶対に居なくならない?』


「ああ、約束する」


『絶対の絶対に?
神に誓いますか?』


「うん、誓うよ」



精市に近づき、目線の変わらないその体にギュッと捕まった。
もう逃げないように。


本当は、あの時1人になったとき、あの恐怖と悲しさが懐かしいと思ってしまった。


理由はわからない。
でも、私は何かを忘れている気がした。
だから余計に怖ったんだ。



「本当にすまなかったね」


『…もう良いよ。
でも、今日は絶対に離れちゃやだ』


「分かった」



精市も私の背中に手を回し、優しく抱きしめてくれた。周りからの視線が痛いけど気にしない。


今はこうしてないと、今度は私が消えそうだから。



「あ、あのー……。
…お取り込み中すみません」


『へぁっ!?』


「ゴールおめでとうございます!!
この箱の中からボールを取ってください」


『…精市やる?』


「どっちでもいいよ。
花奈がやりたいならそれで良い」



それは究極の選択ですね。
私と精市とじゃあどっちが運強いんだ?


確か私の運って、変な所で良いんだけどこうゆういざって時には破滅的だったよね。


よし。
ここは神の子にお願いしておきますか。



『精市、お願い』


「ふふっ。分かった。
…………金色だよ」


「おめでとうございまーす!!
金色のボールは焼肉食べ放題グループ券です!!
ぜひ皆さんで行って下さい!」



そう言って紙を渡される。


うわー!!精市すごい!
当の本人は当たり前みたいな感じで微笑んでるけどさすがだね!



「……………」


「……………」


「……………」



わー…。焼肉好きな人達が羨ましそうに眺めてる。
立海って焼肉好き多いよね。


ぇっと、これってグループ何名様まで?









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