• テキストサイズ

【トリップしたけど…】テニスの王子様【どうするの?】

第12章 謝罪と約束。





「おわぁ!?
な、なんだ!?」


「ん?どした?」


「ぷり?
ジャッカル、誰か後ろにおるぜよ」


「いやそれは分かってるって!!
誰だ!?
ここからじゃ見えねぇ!」


「……もしかしてよ、花奈か?」


『…っ怖かったよーー!!
やっとゴール出来たぁぁ!!
うわぁぁ!!』



青鬼から逃げまくっていたら奇跡的に見つけたゴール。
そこから勢い良く出ると、目の前にはお懐かしい黒い人。


これは抱き着くしかないでしょうよ。
めっちゃ安心する!



「ど、どうしたんだよ?」


『精市とお化け屋敷いって青鬼に会って逃げて隠れて見つかって精市がいなくて頑張ってゴールしたの!!』


「…仁王、ジャッカル、意味わかったか?」


「さっぱりぜよ」



子供みたいに泣いていたら、周りの人から注目をあびる。
でもいいもん。
すっごい怖かったんだから。


わんわん泣く私を3人がなんとかあやそうとしてくれる。
でもそれ逆効果ですから!!



「花奈?
どうして泣いているんだ?」


「いったい何があったんだ!?」



蓮二と弦くんが帰って来て、泣いている私に驚いた。



『ひっく……ぐす…。
精市とお化け屋敷いっ(以下略』



2人は私の話を聞き終わると、意味を理解してくれたのか…



「それは精市が悪いな…」


「ああ。
きっとおもしろ半分でやったんだろうな」


「……精市が今から出てくる確率、97.8%」



蓮二の言葉の通り、お化け屋敷から精市が出て来た。
その顔は申し訳なさそうにしている。



「幸村、状況はわかるな?」


「あ、ああ…」


「早く謝った方が良い確率、100%だ。
花奈も出て来い。
それじゃあ謝ることも出来ない」



しぶしぶ蓮二の言葉に従いジャッカルの後ろから出る。



「花奈、すまなかった。
まさかあそこまで怖がるなんて思わなかったんだ…」









/ 76ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp