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【トリップしたけど…】テニスの王子様【どうするの?】

第8章 体育祭は勝つべきもの。





9月。
それは体育祭の季節なのです。


しかし暑いなぁ。
やる気がゼロ%だよ。


今日は体育祭だから、朝から幸子さんに髪をくくってもらった。
私は髪が長いから、普通のポニーテール。


めっちゃ楽すぎる。
首に流れる風が気持ちよくて、思わず目を閉じる。



「花奈、大丈夫?」


『うぇ?精市か…。
大丈夫って、なにが?』


「ぼーっとしてたから。
今日は暑いし、水分はしっかりとっておいた方がいいよ」


『分かってるよ。
これでもマネージャーなんだしさ』



なんで体育祭ってあるんだろうか。
しかも、なんでクラスの席にテントがないの?
理不尽なんですけど。


私は精市とクラスが同じだから、もちろん組も一緒。


組はクラス別に別れているから、同じ組の人は上級生の皆様。
今は弦くん達とも敵どうし。


出る種目は1人1つから2つまで。
ちなみに私は借り物競争。
精市はリレー。


部活動に入ってる人は強制的にポイントの高い種目に入れられ、綱引きは力自慢にお願いしてある。


クラス種目と借り物しかやらないから、私はかなりと暇人。
まあそれは精市もだから、こうしてお喋りしている。



「それにしても、普段おろしてるから、そうやってくくってるのは新鮮だね」


『変かな?
私的にはけっこう気に入ってるんだけど』


「似合ってるよ。
普段の方が俺的には好みだけどね。
可愛いと思うよ。ふふっ」


『あ、ありがとうございます…』



そうやって急に褒められるの、なんか恥ずかしい…。
精市はイケメンだから余計ね。



「次は借り物競争です。
選手の方は……………」


『あ!
私、行かなくちゃ』


「行ってらっしゃい。
……あ、1つ忠告」


『なに?』


「負けはいけないよ?
そうだよね?花奈」


『は、はい…』









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