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【トリップしたけど…】テニスの王子様【どうするの?】

第7章 景吾の美技がすごい件について。





いきなり腕を引かれるたと思っていたら、私はなぜか景吾の胸の中にいた。


て、照れる…!
きつく、強く抱き締められ少し苦しい。
涙こそは出ていないけれど、なんだか泣いているみたいに見えた。



『……また頑張ればいいんだよ。
大丈夫、景吾は強くなるから』


「…んなの、分かるかよ」


『そうかもね。
でも、私には分かるよ。
景吾の今日の苦しさ、悔しさの分、きっと強くなる』



よりいっそう強くなる景吾の力。


実際に景吾は強くなるし、少しくらい予言してもいいよね?
景吾は今より倍強くなるよ。


だからさ、また頑張って。
負けないで、妥協しないで。



「花奈ーー?
どこ行ったんだ?」



あ、精市の声が聞こえる。
いなくなったから探してるんだ。


頭の上から景吾のかすれた笑い声が聞こえた。



「ふぅ……。
お前のプリンスがお探しだな」


『なにそれ…?』


「ふっ。
また来年に会おうな、花奈」


『もちろん。
またね、景吾』



緩くなった腕の力。
私は景吾から離れ、精市の元に向かった。



『精市!
私ならここにいるよ』


「花奈、居ないから心配したよ」


『ごめんね』


「まあいいさ。
帰ろう。
母さんがお祝いしてくれるんだって」


『そうなんだ。
あ、そうだ…。
精市、優勝おめでとう』



そう言い精市に笑いかけると、精市は嬉しそうに顔を緩ませ、ありがとうと言った。









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