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【トリップしたけど…】テニスの王子様【どうするの?】

第6章 初の全国大会。





「ああ、分かった。
…お前、立海のマネージャーか?」


『そうですけど?』



え、なになに!?
そんなに見つめられると恥ずかしいんだけど!
ただでさえイケメンなんだからよして欲しい。


ぷいっと視線を跡部さんから外すと、ふいに近付いてきた跡部さんが私の顔を両手で掴んだ。



「ふっ…。気に入った。
名前は?」


『えっ!?
あ、リア花奈……です』


「俺は跡部景吾。
景吾でいい。
あと、敬語はよせ」


『分かりま……分かった』


「俺様の美技、しっかりその目に焼き付けろよ?
じゃあな、花奈」



にっこり微笑み手を離す景吾。
去り際に頭ぽんぽんされたし。


ちょ……まじでイケメン!
あの顔で性格俺様とか完璧か!!


まだ残る頬の暖かさの余韻に浸りながら立海に戻ると、私の前に三強が来た。


あれ?
まだこの頃は三強って呼ばれてないんだっけ?


いやそれどころじゃない。
なにごと?
なんで魔王降臨してるの!?



「花奈、悪いんだけどドリンク作り直してくれないかな?」


『え?ドリンクはルカちゃんが作ってくれてるでしょ?
てか作り直し!?』


「ひとまず、これを飲んでみてくれ」



弦くんに渡されたドリンクを不思議に見つめながらも、それを手に取り口に含む。



『ぶふぉぉっ!?』


「花奈!?」


「汚い」


「これで拭け、花奈」


『あ、ありがとう蓮二……』



な、何て言えばいいんだろうか。
酸っぱくて甘くてドロドロしてる。


え?ナニコレー…。
どっかの学校の汁じゃないの?



「うっ……ヒック……!
ごめんなさぁい……!!」


『ぇっと、どうしてこうなったの?』


「分かんないよぉ…!
なんかぁ、体に良さそうなのぽいぽい入れてミキサーかけたらこうなったのぉー!」


『し、試験の時みたいに作れば良いのに…』









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