• テキストサイズ

【トリップしたけど…】テニスの王子様【どうするの?】

第5章 赤と白と黒に出会ってしまった。





ピリッとした痛みと共に離れる精市の唇。



「しばらくは絶対に髪を上げちゃダメだからね」


『え?
あ、分かっ…た』


「じゃあ戻ろう、コートに」



精市に腕を引かれる。


うわ…。さっきの今で心拍数がやばい事になってる。
私大丈夫か!?


そのあと少し目を赤くした私とにこやかな笑顔を浮かべる精市が帰って来て、部員は何か勘違いしていた。


そんなこんなで、特に何かをするでもなく初めての部活、初めてのマネージャーは終わった。


ちなみに、精市と弦くんと蓮二はその実力が魅せられ見事1年でレギュラーになった。
本当に凄いよね。


3人におめでとうって言ったら、こんなの余裕だって言われて頭を順番に撫でられた。
私と対して身長かわらないくせに…。



「お姉ちゃん?どーしたの?」


『ん?
ああ、何でもないよ』


「へへー!
あのね、今日はねー……」



部活が終わって家に帰ると、さっそく精華ちゃんに捕まった。


良いんだけど、今日は幸子さんのお手伝いが出来ないな…。


精華ちゃんの話の内容は、小学校で気になってる男の話。
可愛いねぇ…。
お姉ちゃんまだ恋愛してないよ。



「あれれ?
お姉ちゃん、虫に刺されちゃったの?」


『どうして?』


「ここ、赤くなってるよ?」


『え?』



精華ちゃんにほら、と言われて手鏡を渡された。
見てみると、そこには赤い跡がついていた。


……え?
まさか蚊ですか?


なんちゃって。
これ絶対に精市の仕業だ。
あのときしてたのこれだったんだ。


こんなの付けてなんの意味があるのかは分からないけど、数日は取れそうもないや。
……まさかそれが狙い?



「大丈夫?
精華がばんそーこーあげる!」


『ありがとう精華ちゃん。
お風呂上がってから使うね』


「うん!
今日は一緒にはいろーね!」



そう可愛い約束をした。









/ 76ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp