第5章 赤と白と黒に出会ってしまった。

まあ絡んじゃったものは仕方ない！
ポディティブ精神、これ大事。



『そうだけど？』


｢やっぱりなー！
お前すごい目立ってたからすぐに分かったぜぃ｣


『……そんなに目立ってた？』


｢幸村と登校しとったじゃろ？
昨日も仲良くしとったしのぉ｣


｢2人は恋人だって聞いたけど、ホントか？｣



え！？入学してまだ間もないのに早速そんな噂が流れてるの？
しかも精市とかい！
せめて弦くんとが良かったな…。


元の世界では精市loveだったけど、実際マジ黒過ぎて怖いです｡
弦くんのが何億倍も可愛らしいよ。



『まっさか〜！
あ、私は花奈ね、宜しく』


｢丸井ブン太、しくよろ｣


｢ジャッカル桑原｡
ジャッカルって呼んでくれ｣


｢仁王雅治なり｡
まーくんでいいぜよ？｣



よしよし｡
これで私がうっかり名前を呼んでしまったなんて事にはなるまい。


てか、ブンちゃんの生しくよろに萌え死にそう！！


そして、仁王のはジョークか本気か分からない｡
まあ本人が望むのならそうしようかな？


でも抵抗あるなぁ…。
やっぱ少し変えて雅にしよう。



『ブンちゃんとジャッカルと雅ね｡
3人は仲良いの？』


｢まぁな｡
俺ら同じクラスでテニス部だし｣



同じクラス？
原作にはそこら辺のってないから知らないなぁ。



『そうなんだ｡
あ、弦くーーん！！』


｢弦くん！？｣


｢幸村じゃくて真田だったんか…｣



雅が盛大な勘違いをしてるみたいだけど、まあいい｡
こちらに歩いて来た弦くんに手を振りかけよる。



｢おはよう花奈。
早いんだな｣


『幸村家がみんな早起きだからさ』


｢……花奈は、幸村の家に住んでいるのか？｣


『え？うん』


｢そう、か…｣



ん？なんで弦くんがそんな悲しそうな顔をするのかな？
意味がわからない。