第5章 赤と白と黒に出会ってしまった。

『それじゃあ幸子さん、行ってきます｡
精華ちゃん小学校がんばってね！』


｢行ってきます母さん｡
それと、ついでに精華も｣


｢言ってらっしゃい2人とも｡
部活がんばるのよ？｣


｢お姉ちゃん、お兄ちゃん、行ってらっしゃーい！
精華もがんばるからねー！｣



幸子さんと精華ちゃんに手を振り、私たちは外に出た｡


優さんはすでにお仕事に行っている。
朝は早くて帰りが早い系の人なのだ。


ふう……｡
幸村家での生活がまだ少しなれないな｡
それも当たり前なのかもしれないけど｡


だって私がトリップしてきたのって、まだ数週間前だし……。


それにしても、精市と学校に行くと妙に視線を浴びる｡
嫌とかではないけど、何か…ねぇ？


精市は平気みたいだけど、私はどうも共同不信になってしまう。



｢花奈ちゃーん！
おはよぉ～｣


『……おはようルカちゃん』


｢あー！ぇっとぉ、精市くんだっけぇ？
2人で登校？
もしかして付き合ってるとかぁ？｣


｢うるさいなぁ｡
朝から機嫌が悪くなりそうだ｣



精市、そこは抑えて欲しかったよ｡
現に私の我慢が無駄になった。



｢ひどぉーい！
仲良くしようよぉ…！｣


｢触らないでくれないかな？｣


｢精市くぅーん！
待ってぇ〜！！｣



精市がまさかの放置プレイしよった｡


いいもん｡
精市がルカちゃんと仲良く教室まで行っても、私は1人寂しく行くから！！



｢あれ？
お前、確かマネージャーだろぃ？｣


『え？
……っにょぁぁ！？』


｢にょぁぁ？｣



後ろを振り返ればあらビックリ。
ブンちゃんとジャッカルがいた｡
ついでに銀髪の彼も。


皆おさないなぁ…｡
ブンちゃんとジャッカルは凄い可愛いし､仁王は髪短くてすごく新鮮。


と言うかさっそく立海主要キャラと絡んじゃっけど、原作的にOK！？