第7章 別れは突然。(黒尾 鉄朗)
「んっ..ふ、んんっ」
唇を押し付けられて、呼吸したくて、口を開く。
「はぁっ.,.んっ。んんぅっ」
舌をくにゃりと入れられ口内からくちゃ、くちゃ、と音がする。
「て、つろ..,ぅんっ」
唇から、銀の糸が伝う。それを指に絡めて太股に伝わせる、.,ねぇ、鉄朗。好きだよ。
「おれもだ。」
その言葉にビックリする様子もなく、平然と立ち尽くす。いや、ビックリしすぎて、だろう
「..,.」
静かな沈黙が回る。
クラ、クラ。
「....」
抱き締めた。私の体を。淫乱で、感じやすい身体を抱き締めた。
鉄朗。
鉄朗の温もりが気持ちいい。
それと同時に...体が疼く。
「てつ、ろ、.,.好き。好き。」
「一緒にいる理由はそれで、いいんだな」
守るように抱き締めて口を動かす。
「....ん」
こくり、うなずく。