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異世界の住民2【黒子のバスケ】

第9章 決着のとき……


しかし、光瑠は一振りするだけで襲い掛かってきた触手を全て、斬り捨ててしまった。物凄い威力があるといえる。それを見ていた洸汰は、すげぇ…と僅かに呟いていた。

だが、斬られた触手は、すぐに再生してしまう。やはり、杲良も負ける気は毛頭にないらしい。

「 Mi riunisco, e là essere questo in uno nel cielo. 」

柚姫は、次の詠唱に入った。今回は、かなりの時間が必要。それだけ、強力な術だということだ。

光瑠は、少し悲しそうな表情を見せていたが、すぐに真剣な表情へと戻し、普段とは比べものにならないぐらいの低い声で言う。

「本当の殺し合いをしようじゃないか…。母様や父様の仇を取らせてもらおうか…。情けはかけない…。」

「オ前モ、地獄ニ落トシテヤル。」

「いいや、違うね。地獄に落ちるのは…叔父上だぁ!!」

光瑠は、右足に力を入れて突然変異の杲良との距離を一気に縮めるのだ。

一方で、数多くの突然変異の生き物が集まって来るということで、待機をしている黒子達。やはり、次々と突然変異は姿を現していく。

「じゃあ、火神君…背中は任せました。」

「んな、ことは分かってる。任せろ。」

黒子と火神は、お互いの顔を見てから僅かに笑い合い、刀を構えて、突然変異に攻撃を仕掛ける。

他のメンバーもそうだ。お互いの背中を護るように戦闘を行なう。

そして、柚姫の方でも動き始めた。

「 Questo; la rovina, e arriva al mio cielo di preghiera! 」
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